せんべいの歴史
せんべいはいずこから・・・?
せんべいの発祥地は中国で、その歴史は前漢(紀元前202年~後8年)の時代までさかのぼります。日本には飛鳥時代に中国から伝わってきたとされています。
日本で言うところの、煎餅の登場は、正倉院所蔵737年ごろの文書『但馬国正税帳』に登場する「いりもちひ(煎餅)」が始めで、形状等ははっきりわかっていませんが、薄く伸ばした食物であると言う事です。
日本最初のせんべいは・・・
934年ごろの文書『和名類聚抄(日本最初の分類別漢和辞典)』には、小麦粉を油で練って熱を加えて作った物が「煎餅」と記述されてあって、この小麦粉の中に乾燥果物を入れて作ったものが「月餅」であるとも言われています。個人的には全然ちゃうやん!・・・と突っ込みいれたくもなりますが、月餅も美味しいから、ま、いっか*^^*
せんべいは昔からご贈答品!
せんべいは昔から贈答や茶会にも用いられていたようで、沢山の文証が残されています。高級嗜好の高い食べ物だったんですね^^皆が好きだったってことかしら~♪
せんべいブーム到来!?
元禄時代以降には江戸市内に沢山のせんべい屋さんや有名なせんべいも登場し、大ブームだったようです。
なんと、『日本国語大辞典』の「せんべ(煎餅)」の項には「疱瘡見舞に朝日山のせんべがかるい」という記載もあり、せんべいは疱瘡を軽くするという民間伝承まであったようです。
江戸時代末の文政十三年(1830年)に著された随筆『嬉遊笑覧』には、本所柳島(現在の江東区亀戸から墨田区太平・横川付近)辺りで多く作られ、縁日に売られていたという「塩せんべい」の記述があって、この頃からうるち米の塩せんべいが商品として売り出されていたのではないかと思われます。
現在の煎餅のような物は、明治時代以降に流行し、急激に広まっていったようです。歴史も古く、始めは高級嗜好の高いお菓子だったおせんべいですが、庶民の知恵でおいしく改良されて、現在では誰もが食せるおやつの定番!
せんべいバンザイ!デスね♪~(^0^*)